1995 Fiscal Year Annual Research Report
モルモットコロニーにおける新型パラインフルエンザウイルスの分子疫学的研究
Project/Area Number |
07680916
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
佐藤 浩 長崎大学, 医学部, 助教授 (50072947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 章雄 国立予防衛生研究所, ウイルス製剤部, 室長 (50150876)
森内 良三 長崎大学, 医学部, 講師 (60210142)
岸川 正大 長崎大学, 医学部, 助教授 (80112374)
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Keywords | コロナウイルス / モルモット / パラインフルエンザウイルス |
Research Abstract |
(1)これまでのウイルス構造蛋白レベルの研究から、モルモットから新分離されたパラインフルエンザ3型ウイルス(GPIV-3)は、ヒトのPIV-3(HPIV-3)との類似性を示唆していたが、さらに本年度3種の構造タンパク質(M,F,HN)をコードする遺伝子解析を行った。 (2)すなわち、PIV-3の構造タンパク質の遺伝子配列については、ヒト型(HPIV-3)で2株(Wash/47885/57株,JS株)、ウシ型(BPIV-3)で1株の報告がすでにあるのでそれらと比較・検討した。 その結果、新たに分離されたGPIV-3は、M,F,HNの3種の構造タンパク質の遺伝子配列に関してHPIV-3と極めて類似性の高いウイルスであることが明らかになった。宿主細胞に感染する際に、F,HNの両タンパク質が共同して機能することが示唆されているので、両タンパク質をコードするRNAがともに酷似すること、ならびに前回の血清学的検査結果を考慮すると、過去にHPIV-3がヒトからモルモットに感染し、それがモルモットのコロニー内で維持されていたことを示唆している。さらにこの結果は、現在もなおヒトとモルモットとの間でHPIV-3が相互に感染する可能性が高く、ゾ-ノ-シスの一種だと考えられる。 次年度の計画としては、他のタンパク(NP,P,L)とbothendsのNu sequenceを決定すること、及びそこから導き出されるPhylogeneticな解析を行う予定である。
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