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1995 Fiscal Year Annual Research Report

糖尿病性難聴発症機構の分子生物学的解析

Research Project

Project/Area Number 07680919
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

谷口 和美  岩手医科大学, 医学部, 助手 (00171843)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小野寺 悟  岩手医科大学, 医学部, 助手 (40137493)
KeywordsWBN / Kob / 糖尿病 / 慢性膵炎 / TUNEL / 細胞死 / アポトーシス / 糖尿病性難聴 / 免疫組織化学
Research Abstract

WBN/Kobラットは、遺伝的に糖尿病を発症するミュータント・ラットである。本ミュータントは、生後6〜7カ月で雄のみが発症するが、その後の経過が緩慢で、インシュリン治療を行わなくとも高血糖を維持しながら、生後2年位までの寿命を保つ。そこで本ミュータントが糖尿病性難聴の研究にとっても有効なモデルたりうるのではないか、という考えのもとに、まず本ミュータントについて現在まで知られているところを検索した。その結果、本ミュータントは糖尿病のみならず、慢性膵炎をも患うこと、しかしその細胞死の開始時間や形態については詳細な報告がなされていないことがわかった。
そこで、われわれは、糖尿病の合併症である難聴の研究に取りかかる前に、糖尿病発症についての基礎データを得る目的で、WBN/Kobラットの膵臓における細胞死の発現を形態学的に明らかにすることをこころみた。
材料として、生後7日から12カ月齢のWBN/Kobラットを用い、インシュリン、グルカゴン、ソマトスタチン、パンクレアティック・ポリペプタイドにたいする免疫組織化学とTUNEL法の二重染色、および電顕による検討を行った。その結果、膵島における細胞死は、生後約10週齢ですでに開始すること、膵島のみならず外分泌部の腺細胞もほぼ同時に細胞死を起こし始めること、急激な出血を伴い、多数の好酸球がかんさつされること、死んだ細胞はマクロファージによって喰食されるが、細胞死の起こり方が急速であるために喰食処理が間に合わず、residual bodyの集積が見られること、後にこれは処理されて脂肪組織に置き換わって行くことなどを明らかにした。
本研究では、膵島における細胞死は、臨床的なPREDIABETIC PERIOD (6〜7カ月齢)よりはるか早期に開始すること、diabetic period (12カ月齢)には大部分の膵島が消失していた。

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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