1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680948
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Research Institution | KYUSHU INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
内野 英治 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (30168710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神酒 勤 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (20231607)
山川 烈 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00005547)
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Keywords | 歯科矯正 / セファログラム / セファロ分析 / ファジィ推論 / ニューラルネットワーク / ネオファジィニューロン / ファジィクラスタリング / ファジィテーンプレートマッチング |
Research Abstract |
本年度の研究実績は以下の通りである. 1 セファロ画像のファジィクラスタリング 前年度までに,同一クラスタ内のセファロ画像に対し,ニューラルネットワークやファジィ理論を用いて,歯科矯正の指針となる数種類の特徴点を実用的な誤差範囲内で同定するのに成功した.しかし,ヒトの頭蓋骨は成長発育過程により様々な形態を取るので,セファロ画像も多種多様である.そこで,多種多様なセファロ画像に統一的に対処するため,前もってセファロ画像のクラスタリングが必要である.これに関し,前年度の研究成果に引き続き,さらに画像データを増やすなどして,歯科医も用いている大まかな3クラスに自動分類するファジィクラスタリングを確立した. 2 特徴点(計測点)を用いた顎の成長予測 3 歯科矯正を行う場合,現在の状態だけでなく,将来の顎の成長をも見越した長期的な展望に立つ治療が必要である.そこで,歯科矯正の一助となる,現在の計測点の座標から将来の計測点の座標を予測するシステムに付き研究を行い,数種類の計測点に関しては数ミリの誤差範囲内で予測することができた.今後の研究は,予測可能な計測点の数を増やすことと,その精度を向上させることである. 顎矯正手術前後の硬組織と軟組織移動量の相互予測 顎矯正手術により硬組織(骨組織)を移動させると,それに伴い軟組織(皮膚/筋肉組織)も移動する.これにより患者の術後の側貌が変化する.そこで,硬組織の移動量から術後の軟組織の移動量をファジィ推論により予測するシステムを考案した.また逆に,患者の希望する側貌を得るための硬組織の移動量も算出するシステムも考案した.
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[Publications] 内野 英治: "顎矯正手術前後の硬組織と軟組織移動量のファジィ学習を用いた相互予測" バイオメディカル・ファジィ・システム学会10周年記念大会講演論文集. 119-120 (1997)
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[Publications] Eiji Uchino: "Nonlinear Modeling and Filtering by RBF Network with Application to Noisy Signal" Journal of Information Sciences. Vol.101. 177-185 (1997)