1996 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子発現よりとらえた骨形成能を有する生体材料の開発
Project/Area Number |
07680952
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
大串 始 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80213669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田端 司郎 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40041652)
土肥 祥子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (50155628)
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Keywords | 骨形成 / 骨髄 / セラミック |
Research Abstract |
培養ラット骨髄細胞による種々セラミック上での骨形成を蛋白ならびに遺伝子発現レベルで確認した。すなわち,2種類の表面粗さをもつガラスセラミック(AWGC)とアパタイトを形成させたガラスセラミック(Ap/AW)上でラット骨髄をdexamethasonce存在下でsubcultureしてin vitro骨形成をおこなった。そしてAlkaline phosphatase活性,Bone Gla protein mRNAの遺伝子発現の定量をおこなうと,Ap/AW, AWGC, culture plate (control)の順で骨形成能が優れていることが判明し,骨髄細胞の骨芽細胞への分化がアパタイト層により促進されることが判明した。そこで,今後はそのセラミック上でのin vitro骨形成をin vitroに移植しその骨形成能を生化学的,遺伝子発現レベルで評価する。これにより,遺伝子発現よりとらえた骨形成能を有するセラミックがin vitroで作製可能となり,またその骨形成能を定量的に評価できる。 さらに,臨床応用を考え,informed consentのもとに人(患者)骨髄骨髄の培養をおこない,骨形成能に関して評価する。その際,人骨髄ではラット骨髄に比し骨形成能が劣っている可能性があるので種々のサイトカインを培養液中に混和し,その骨形成能を高める研究を行う。
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