1995 Fiscal Year Annual Research Report
果皮発現の制御機構の解明-光がアントシアニン前駆物質の生合成に及ぼす影響
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07760036
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
渡部 由香 鹿児島大学, 農学部, 助手 (70244267)
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Keywords | 果色発現 / アントシアニン / 生合成 |
Research Abstract |
ブドウ果皮アンドシアニン生合成に及ぼす光の影響を明らかにするために、アントシアニンの前駆物質である黄色系フラボノイドを調査する目的で、黄色系フラボノイドを多く含む緑黄色品種の果皮を分析した。ヨーロッパ系品種として“マスカットアレキサンドリア"、アメリカ系品種として“ナイアガラ"を使用し、果房の遮光処理を行ない果皮中の黄色系フラボノイドの分析を行った。その結果、ケンフェロール、ケルセチン、ミリセチンといった色素B環に水酸基をもつフラボノールが多く見い出された。 今回使用した品種では色素B環にメチル基をもつ色素が見い出されなかったので、色素B環のメチル化についての知見は得られなかった。 アントシアニンの生合成の場合、色素B環のヒドロキシル化は光の影響を受けるが、同様の前駆物質から、生合成されるフラボノールの場合、アントシアニンと比較すると、色素B環のヒドロキシル化に対する光の影響は小さいと考えられる。 また、光条件下と暗黒条件下で果皮培養を行い、果皮中フラボノイドの分析を試みたが、緑黄色品種の場合、果皮の変色が激しく、培養条件のさらなる検討が必要であった。
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