1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07760208
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
大熊 恵美子 共立女子大学, 家政学部, 助手 (90223768)
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Keywords | アラニンラセマーゼ / 甲殻類 / D-アラニン |
Research Abstract |
1.クルマエビ,ウシエビ,コウライエビ,ホッコクアカエビ,ミナミイセエビ,アメリカザリガニ,ズワイガニおよびモクズガニ筋肉のアラニンラセマーゼ(ARase)活性のpH依存性には種特異性は認められず,8.5付近に最適pHを示した。最大反応速度はウシエビおよびクルマエビ筋肉で特に高かった。アラニンに対する親和性は低く,ミカエリス定数はいずれも筋肉中のL-アラニン濃度よりもかなり高かった。また,他のアミノ酸には作用せず,アラニンにのみ特異的であった。 2.海水順応させたアメリカザリガニでは,海水濃度の上昇と共にARase活性が高くなり,特に生理的pH付近の活性が上昇し,またミカエリス定数が低下し,作用しやすくなることが判明した。 3.ウシエビ筋肉のARaseの精製により,単離にはいたらなかったものの,ARaseは最終的には約17,000倍に精製された.比活性はタンパク質1mg当たり567μmol/min,回収率は2.5%であった。分子量は約84,000と推定された。 4.精製された酵素標品の最適pHは8.5で,生理的pH付近では最適pHの45〜75%であった。最適温度は35〜40℃で,40〜50℃で急激な活性低下が認められた。また,NaClおよびKClによる活性化は認められず,ピルビン酸およびL-アラニンにより強く阻害された。
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