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1995 Fiscal Year Annual Research Report

血漿Mg^<2+>の血液凝固カスケケードにおける役割の解明

Research Project

Project/Area Number 07770091
Research InstitutionMeiji Pharmaceutical University

Principal Investigator

関屋 富士男  明治薬科大学, 薬学部, 助手 (50257143)

Keywords血液凝固 / 凝固第IX因子 / マグネシウムイオン / カルシウムイオン
Research Abstract

本研究は血液凝固第IX因子に及ぼすMg^<2+>の影響を解明することを目的として行った。特にIXa因子による下位の凝固因子の活性化(すなわち酵素としての機能)に及ぼすMg^<2+>の影響の解明を重点においた。
(1)IXa因子によるX因子活性化へのMg^<2+>の影響
IXa因子/VIIIa因子/リン脂質複合体によるX因子活性化をCa^<2+>単独時とCa^<2+>、Mg^<2+>の両者を共存させたときで比較し、この反応へのMg^<2+>の影響を観察した。その結果、Mg^<2+>は補助因子であるVIIIa因子とIXa因子の相互作用を強めることで、酵素複合体の見かけの活性を亢進させることを明らかにした。
(2)血液凝固反応におけるMg^<2+>の役割の解明
(1)の検討の結果をもとに実際の生体試料である血漿を用いた凝固試験を行った。Mg^<2+>の存在下ではIXa因子で開始した凝固時間が大幅に短縮した。さらに生理的な凝固反応の開始因子である組織因子の添加によって開始された凝固時間もMg^<2+>により短縮されることを確認した。
以上の結果より生体内の血液凝固反応において実際にMg^<2+>が重要な役割を果たしていることを明らかにし、その生理作用を確立した。なお本研究の成果は学術雑誌に投稿中である。

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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