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1995 Fiscal Year Annual Research Report

未熟B細胞に由来するリンパ芽球性白血病・リンパ腫に特異的なマーカーのクローニング

Research Project

Project/Area Number 07770131
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

中村 直哉  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50227922)

Keywords遺伝子クローニング / 単クローン抗体 / precursor B
Research Abstract

precursor B細胞に由来する白血病、リンパ腫に特異性を示すマウス単クローン抗体WH2及びWH14の反応性についてさらに検討を加えた。
1.WH2の特性:1)正常人末梢血液単核球との反応性を二重染色法を用いてFlowcytometryにて検討(n=4)した。CD20陽性B細胞及びCD3陽性T細胞のいずれにも約50%にWH2陽性細胞を認めた。また、リンパ腫に対してはB細胞性リンパ腫では21例中17例、T細胞性リンパ腫では7例中4例にそれぞれ陽性を示した。すなわち、WH2は未熟なB、T細胞の他、成熟したB、T細胞の一部にも反応を示し、未熟なリンパ球から成熟したリンパ球にかけて発現する分化抗原を認識していることが示唆された。2)HBL-3(precursor B細胞由来,hybridoma作製時にimmunogenとして用いている),Molt3(T cell由来),U937(単球由来)に対してWH2のmodulationを検討した。抗原抗体複合物のcapping及びinternalizationはHBL-3のみにみられ、他2種の細胞株では認められなかった。
2.WH14の特性:precursor B細胞に由来する白血病、リンパ腫に比較的特異性に反応するWH14が、Hodgkin病におけるReed-Sternberg(RS)細胞と反応することはRS細胞の組織由来を考える上で非常に興味ある所見と考えられる。
3.WH2,WH14の認識する抗原の遺伝子クローニング:lymphoblast cell lineから得られたcDNA libraryから、WH2、WH14が認識する抗原をcodeする遺伝子配列をクローニングするため、マウス腹腔内で濃縮されたWH2、WH14抗体を用いてimmunoscreeningを行っている。しかし、現在のところ、陽性クローンは得られていない。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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