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1995 Fiscal Year Annual Research Report

熱ショック蛋白質hsp70の局在する単純ヘルペス感染特異的核内顆粒の構造

Research Project

Project/Area Number 07770224
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

小林 括平  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (40244587)

Keywordsストレス蛋白質 / 単純ヘルペスウイルス / 遺伝子導入 / アンチセンス / モノクローナル抗体 / エレクトロポレーション
Research Abstract

熱ショック蛋白質hsp70の単純ヘルペスウイルス(HSV)感染細胞における機能を解明する目的で、その細胞内局在性を検討し,hsp70が感染細胞核内の位相差顕微鏡で黒く見える顆粒構造(phase-dense granules、以下PDG)に局在することをすでに明らかにした.平成7年度は、1)hsp70の局在するPDGを単離,解析すること目的としてそのための条件の検討,2)種々のHSV抗原に対する抗体を用いた,hsp70とco-localizeするウイルス抗原の検索,3)hsp70過剰発現系,アンチセンスRNA発現系およびアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いたhsp70機能の解析および4)抗hsp70モノクローナル抗体をエレクトロポレーションによって細胞内に導入することによるhsp70の機能解析を行った.
1)では最終的な検定方法である免疫電顕法が,現有のモノクローナル抗体と細胞固定処理の不適合のため機能せず,現在凍結置換法について検討中である.2)ではHSV糖蛋白質,カプシド蛋白質および前初期蛋白質1種類について検討したが,hsp70とco-localizeするものは見い出されなかった.3)ではhsp70の欠失変異体を用いた検討から,HSV感染細胞におけるhsp70の核内顆粒への局在化に必要な領域を決定した.野生型遺伝子の過剰発現はHSV増殖には影響しなかった.またアンチセンスRNA発現系およびアンチセンスオリゴヌクレオチドのいずれもhsp70の合成を抑制できず,HSVの増殖に影響しなかった.4)では細胞内でhsp70と結合するクローンを見い出したが,この抗体はVero細胞におけるhsp70の核内顆粒への局在化を抑制しなかった.現在,hsp70発現レベルの低い神経系細胞株を用い,同様の解析を行っている.

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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