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1995 Fiscal Year Annual Research Report

濫用薬物による横紋筋融解におけるカルパインの役割

Research Project

Project/Area Number 07770315
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

反町 吉秀  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80253144)

Keywords濫用薬物 / 横紋筋融解 / カルパイン / クレアチンキナーゼ / クレアチニン
Research Abstract

濫用薬物急性投与による横紋筋融解の有無と程度を、まず検討した。ウィスター系雄性ラットに塩酸コカインとメタンフェタミンを、それぞれ、腹腔内に急性投与後、経時的に尾静脈から採血し、血清中クレアチンキナーゼ活性を測定することで、横紋筋融解の有無と程度を、クレアチニン量の測定を行うことで、横紋筋融解の結果生じ得る腎不全の有無について調べた。
塩酸コカイン30mg/kg体重を、腹腔内投与後、0、1、3、6、12時間後に採血した血清中クレアチンキナーゼ活性及びクレアチニン量には、生理食塩水を同様に投与した対照群に比較し、増加は認められなかった。投与量を増量しても、同様であった。また、30mg/kg体重投与4時間後に、同量の再投与でも、増加は認められなかった。しかし、ラットを36時間飲水停止処理した後、30mg/kg体重を投与したところ、血清中クレアチンキナーゼ活性の上昇傾向が認められた。この結果より、コカイン急性投与による横紋筋融解を生じるには、他の負荷条件が必要であることが、示唆された。
メタンフェタミンについても、同様の検討を行った。メタンフェタミン3mg/kg体重を、腹腔内に1回投与した群の、クレアチンキナーゼ活性及びクレアチニン量には、対照群に比較し、増加は認められなかった。投与量を増量しても、同様であった。また、投与4時間後の再投与群にも、変化はなかった。また、コカインと異なり、36時間飲水停止処理後の投与でも、血清中クレアチンキナーゼ活性に、変化はなかった。
以上より、横紋筋融解が生じるには、濫用薬物投与以外の、他の条件が必要であり、横紋筋融解を確実に引き起こす実験モデルの確立が、急務であると判明した。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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