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1995 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト末梢血単核球の熱ショック蛋白遺伝子発現調節-疾患マーカーとしての可能性

Research Project

Project/Area Number 07770840
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

宇治原 誠  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60211075)

Keywords熱ショック蛋白 / PBMC
Research Abstract

熱ショック蛋白(hsp)は、高熱、低酸素、重金属、紫外線、ウイルス感染など様々なストレスにより誘導される。また、ある種の疾患では、障害されつつある組織でhspの発現の増加が報告されており、hspの誘導は生体の自己防御的反応のひとつと考えられる。我々は、臨床検体として採取が容易な血液を材料とし、各種疾患における末梢血単核球(PBMC)のhsp90遺伝子の発現と疾病との関連を検討し、平成7年内分泌学会総会で発表した(演題名;末梢血単核球における熱ショック蛋白(hsp90)遺伝子の発現と疾病との関連)。高熱を呈している細菌性膿胸の患者のPBMCではhsp90mRNAの発現は著明に増加していた。悪性褐色細胞腫の患者など、悪性腫瘍の患者のなかにhsp90mRNAの発現が増加しているものが認められた。また、発熱患者のPBMC HSP90mRNAはかならずしも高くないことも判明した。発熱の持続がHSP90タンパクを充分に発現させていて、新たなHSP90mRNAの発現を抑制している可能性や、熱以外の因子がHSP90mRNAの発現を抑制している可能性が考えられるが、今後の検討が必要である。悪性腫瘍患者にはPBMCのHSP90mRNA発現が増加しているものを認めた。サイトカインなどの体液性因子がHSP90mRNAの発現を誘導していると考えられた。PBMCのHSP90mRNA量は、疾患によっては有用なマーカーとなる可能性があることが本研究で示された。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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