• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1995 Fiscal Year Annual Research Report

ネフローゼ症候群の発症・進展におけるVPFの意義

Research Project

Project/Area Number 07770907
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

内田 啓子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60246478)

Keywordsネフローゼ症候群 / VPF / 糸球体内皮細胞 / アルブミン透過性
Research Abstract

ネフローゼ症候群の発症および進展におけるvascular permeability factor(VPF)の役割を検討するのが目的である。ネフローゼ期の患者血清中のVPF濃度を測定したところ、未治療の場合には正常人に比し有意に上昇していた。これらの患者の腎生検にて得られた組織を用いて、免疫染色で糸球体におけるVPFの局在を検討したが、特異的染色性は認められなかった。また、既に確立している不死化糸球体内皮細胞を用いて、患者血清のアルブミン透過性を検討したところ、正常人から得られた血清に比し有意に糸球体内皮細胞におけるアルブミン透過性が亢進していた。Ribonuclease protection assayを用いて、ネフローゼ患者より得られた末梢血単球におけるVPF mRNAの発現を検討したところ、正常人に比し有意にその発現が亢進していた。これらの結果より、ネフローゼ症候群の患者では、末梢血単球から分泌されるVPFが糸球体に作用して、アルブミン透過性を促進している可能性があることが判明した。今後は、糸球体におけるVPF受容体の発現の面から検討していく予定である。この研究結果は、現在投稿中である。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi