1995 Fiscal Year Annual Research Report
心臓交感神経ブロックが^<123>I-MIBG心筋像及び心拍変動に及ぼす影響
Project/Area Number |
07771220
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
竹田 智雄 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (30252141)
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Keywords | 心臓交感神経ブロック / ^<123>I-MIBG / 心拍変動 |
Research Abstract |
心疾患を有しない患者(頚椎症、頚肩腕症候群など)を対象とし、上部胸椎(T5/6間)からレントゲン透視下で硬膜外カテーテルを頭側に5cm進め造影剤+2%リドカイン3mlを注入し両側T1からT6までの広がりを確認し温覚消失範囲も両側T1からT6以上であることを確認し、心臓交感神経ブロックが確実に行われていることを確認した。翌日、2%リドカイン6mlを硬膜外注入しその後2%リドカイン6ml/hで持続硬膜外注入し、^<123>I-MIBGを静脈内投与しearly phaseとdelay phaseにおいて撮像を行った。後日、^<123>I-MIBG単独の撮像を行い胸部硬膜外ブロック時と比較検討した。 結果はearly phaseとdelay phaseともに心臓交感神経ブロック時でも^<123>I-MIBGカウントは低下せずやや増加する傾向を認めた。wash out ratioは一定の傾向を示さなかった。心拍数は硬膜外ブロック時には低下したが、血圧は低下傾向を示したが上昇する場合もあった。心拍変動は交感神経活性が抑制され、副交感神経活性が上昇する傾向があった。血清カテコールアミン値(アドレナリン、ノルアドレナリン)はともに低下傾向を認めた。 以上の結果から、ヒトにおける心臓交感神経ブロック(胸部硬膜外ブロック)時には心筋の交感神経終末における^<123>I-MIBGカウントは低下しておらず交感神経活性は温存されている可能性が示唆せれた。
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[Publications] 竹田智雄,他: "気管支ファイバー光による経鼻挿管法" 臨床麻酔. 20. 118-119 (1996)
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[Publications] 竹田智雄,他: "内蔵神経ブロック後、新たに出現した腹痛に対し星状神経節ブロック(SGB)が有効であったる症例" ペインクリニック. 16. 698-700 (1995)
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[Publications] 竹田智雄,他: "ニュランジルが有効であった幻腹痛の1例" ペインクリニック. 16. 951-953 (1995)
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[Publications] 竹田智雄,他: "急性循環栓に対するMR-20注射液の安全性と有効性の検討" 臨床と研究. 71. 530-535 (1994)
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[Publications] 竹田智雄,他: "三叉神経痛を初期症状の一つとして認めた混合性結合組織病の一症例" 日本臨床麻酔学会誌. 9. 441-446 (1989)