1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07771254
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
鬼塚 信 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20264393)
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Keywords | カプサイシン / 髄腔内投与 |
Research Abstract |
当初の計画ではNMDAの髄腔内投与が痛みの感受性をまし、痛みの慢性化に関与しているかどうかをラットのカプサイシンモデルを用いて実験を行う予定であった。まずカプサイシンモデルの作製を行った。さらに慢性実験を目的とすることからラットから30-35g(生後5-7週程度)のマウスへ予定を変更した。カプサイシンをDMSOと0.9%生理食塩液にて溶解し、0.02nmol,0.2nmol,0.6nmolのカプサイシンを含む5μlの溶液にした。それぞれHyldenらの方法に従ってペントバルビタール麻酔下のマウスの髄腔内に投与した。投与前、投与後1時間、1日目、2日目、4日目、7日目にTail Flck Test(TF TEST)を測定した。TFはマウスの尾部に熱刺激を加え尾部を反応させるまでの時間を潜時として測定した。測定値は(投与後潜時-対照潜時)/(カットオフ時間-対照潜時)×100でmaximum possible effect(%MPE)を求めた。カットオフ時間は8秒とした。コントロール群は投与後1時間,1,2,4,7日で-7.4±30,8.5±15,-15.5±18,10.5±35%であった。カプサイシン0.02nmol投与群は-8.0±41,52.1±43,46.3±30,51.8±35%でカプサイシン0.2nmol投与群は37.5±50,-44.1±30,21±24,-39.4±22でカプサイシン0.6nmol投与群は-17.5±45,10.8±39,-35.4±40,14.8±45%であった。群間に有意差はなく、このモデルでのカプサシンの髄腔内投与は疼痛閾値に一定の傾向が見られなかった。
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