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1995 Fiscal Year Annual Research Report

アレルギー性鼻炎を含む鼻過敏症の病態解明

Research Project

Project/Area Number 07771491
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

井上 俊哉  関西医科大学, 医学部, 助手 (70223261)

Keywords微少血管内皮細胞 / 細胞内カルシウム濃度 / ヒスタミン
Research Abstract

培養ヒト鼻粘膜微少血管内皮細胞の系を確立した。培養した細胞は位相差顕微鏡にて敷石状配列を呈し、第VIII因子関連抗原、、UEA-Iビオチン染色にても特異的に染色され血管内皮細胞であることを同定した。この細胞を、細胞内カルシウム測定用チャンバーに継代培養しARGUS-100(浜松ホトニクス)を用いて測定を行った。ATP,ヒスタミン、RAFの各種ケミカルメディエーター負荷に際し、培養ヒト鼻粘膜血管内皮細胞の細胞内カルシウム濃度は一過性に上昇することが観察された。ATP、ヒスタミン刺激による細胞内カルシウムの変化は外部動員によるものと内部動員によるものがあり、刺激後のsustain levelは内部動員が関与していることが示唆された。またヒスタミン、PAF負荷に関しては、濃度依存的な細胞内カルシウム濃度の変化を観察した。さらにヒスタミン刺激の系にH1、H2、H3の各レセプターのアンタゴニストを前負荷したところ、H1レセプターアンタゴニスト負荷時には細胞内カルシウムの変化は認められなかった。これによりヒスタミンは、培養ヒト鼻粘膜血管内皮細胞のH1レセプターを介して細胞内カルシウム濃度を変化されることが示唆された。
今後PAFやLTといった他のケミカルメディエーターについて検討するとともに、これらの負荷によって産生される物質の測定を試みる予定である。

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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