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1995 Fiscal Year Annual Research Report

耳下腺細胞における抑制性GTP結合蛋白質のリン酸化をその生理的意義

Research Project

Project/Area Number 07771669
Research InstitutionHealth Sciences University of Hokkaido

Principal Investigator

谷村 明彦  北海道医療大学, 歯学部, 講師 (70217149)

Keywords耳下腺細胞 / cyclic AMP / 抑制性GTP結合蛋白質 / リン酸化 / フィードバック調節 / 百日咳毒素
Research Abstract

コラゲナーゼとヒアルロニダーゼにより調製したラット耳下腺細胞を実験に用いた.
cAMP生成に対するプロテインキナーゼ阻害剤の影響
フォルスコリン(10μM)刺激によるcAMP生成は、cAMP依存性プロテインキナーゼ阻害剤H8(100μM)の前処理によって約2倍に増強された.一方、百日咳毒素処理した細胞ではH8によるcAMP生成の有意な増強は認められなかった.この事から、1)リン酸化によってcAMP生成を抑制する抑制性フィードバック機構が存在する事、2)そのフィードバック機構が百日咳毒素感受性のGiを介するものである事が示唆された。
ラット耳下腺細胞に存在するGiのサブタイプとリン酸化の解析
耳下腺細胞から調整した細胞膜分画を用い、Gαi1,Gαi1及び2,Gαi3を認識する抗体を用いてWestern blot analisysを行なった.ラット耳下腺細胞にGαi1は全く認められず、Gαi2とGαi3の存在がそれぞれ41kb,42kbのバンドとして確認された.そこで^<32>PO_4でラベルした細胞をファルスコリンあるいはイソプロテレノール(1μM)で刺激し、Giのリン酸化を解析した.細胞質及び膜分画にいくつかのリン酸化される蛋白質が認められたが、41あるいは42kbの蛋白質のリン酸化は認められず、これらの刺激ではGiのリン酸化は起こらなかい事が示唆された.
本研究からはcAMP生成を介する抑制フィードバック機構がGiのリン酸化によって起こるという証拠は見出せなかった.リン酸化によるGiの機能調節は間接的な作用と考えられる.

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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