1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07772047
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
今村 一信 昭和大学, 歯学部, 助手 (10255888)
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Keywords | 持続的加圧力 / 抜去歯牙 / 歯根吸収 |
Research Abstract |
本研究では、歯根吸収の発現をin vitroで観察することを目的としたものであり、そのために持続的加圧刺激を加える実験を試みたものである。持続的加圧刺激は、圧縮した混合気体を密閉した培養器中に吹込むことにより加えた。歯根吸収を観察するための歯牙はSD系ラットより抜去して採取した。これをα-MEM中にて培養した。その結果として、以下のことが明かとなった。 1.+1atmによる加圧力を1週間持続的に加えた資料を走査電子顕微鏡にて観察した結果、対照群との違いは見られなかった。 2.牛胎児血清の含有比率を1%から20%まで変えて同様の持続的加圧刺激を加えた結果でも、同様に対照群との違いは見られなかった。 以上のことから、本実験系によって、in vitroでの歯根吸収の観察は未だにできていない。このことについて以下の追加実験を考案中である。 1.加える持続力の大きさを+1atmより強くする。 2.歯根吸収の原因物質であると考えられるPG E2を実験系に加えこれに対する反応性の違いを比べる。 3.加圧の期間を長時間とする。
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