1995 Fiscal Year Annual Research Report
矯正装置装着時における金属パッチテスト陽性率の変化ならびにその定量化に関する研究
Project/Area Number |
07772059
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
内野 篤 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (00185034)
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Keywords | パッチテスト |
Research Abstract |
1.材料:パッチテスト試薬として、硫化クロム2.0%、硫酸ニッケル5.0%、塩化コバルト2.0%、塩化亜鉛2.0%、塩化パラジウム1.0%、塩化第二スズ1.0%、三塩化インジウム1.0%、重クロム酸カリウム0.5%、臭化銀2.0%、塩化金酸0.2%、塩化白金酸0.5%、塩化マンガン2.0%、四塩化イリジウム1.0%、硫酸銅1.0%、塩化アルミニウム2.0%の計15種類(鳥居薬品)を用いた。パッチテストユニットとして、パッチテスター「トリイ」(鳥居薬品)を使用した。 2.対象:日本歯科大学附属病院矯正科を受信した患者のうち、初診時間診によりアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎等のアレルギー様反応の既往が明らかな者5名、初診時にパッチテスト検査を希望した患者21名の計26名についてパッチテスト検査を実施した。 3.貼付時期:初診時に実施した。今後は装置除去後についても実施する予定である。 4.判定方法:ICDRG基準に従って背部あるいは上腕部に48時間閉鎖貼付し、ユニット除去30〜60分後と24時間後にICDRG基準で判定をおこなった。検査結果はパーソナルコンピュータ(Apple Macintosh II Fx:現有)上のデータベースに入力している。 また、判定時に患部の写真撮影を行い、スキャナ(SD-SIS1200EX)およびフォトCDサービスを利用しデジタル化した後、PDディスク(LF-1000JD)上に記録、画像処理の元データとしている。 5.結果:硫酸ニッケル5.0%に対し陽性(紅斑)を示した者2名、硫化クロム2.0%に陽性の者1名、塩化亜鉛2.0%に陽性の者1名であった。パッチテスト実施数が十分でないため、統計処理等は現在行っていない。 今後さらに実施数を増やし、男女別に集計することも含め、より詳細な検討を行っていく予定である。
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