1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07772068
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
高見澤 豊 鶴見大学, 歯学部, 助手 (10257347)
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Keywords | エナメル質 / 再石灰化 / 酸処理法 / in vitro研究 |
Research Abstract |
酸処理されたエナメル質は口腔内環境下で経時的に再石灰化するが、再石灰化過程の詳細は不明である。今回、酸処理エナメル質の再石灰化過程を灌流系実験装置内で再現し、沈着結晶を走査電顕(SEM)および透過電顕(TEM)で観察した。 実験試料は、ウシ切歯唇側面から得られたエナメル質ブロックである。ブロック表面を65%リン酸で酸処理した後、灌流系実験装置に取り付け再石灰化実験をおこなった。実験終了後、SEMおよびTEM観察をおこなった。 SEMによる表面観察では、灌流時間4時間で石灰化沈着物と思われる観察像が得られた。灌流時間8時間では、酸処理エナメル質表面の凹凸が石灰化沈着物の形成により不明瞭となった。高倍率の観察では、エナメル質表面が針状結晶が観察された。灌流時間16時間および24時間では、石灰化沈着物の形成は経時的に進んでおり、沈着物直下のエナメル質表面形態はより不明瞭となった。 TEM観察では酸処理エナメル質表面に六方晶系の新生結晶の形成が確認されたが、透過電顕試料は作製技術に熟練を要するため今回は24時間試料のみしか観察することができなかった。SEM観察より酸処理エナメル質の再石灰化初期段階が示されていることから、今後TEM試料の作製を継続し再石灰化初期の透過電顕的にとらえたいと考えている。
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Research Products
(1 results)