1995 Fiscal Year Annual Research Report
英語の第一音節の聴取精度がリスニング能力に及ぼす影響の音響心理学的観点からの考察
Project/Area Number |
07780173
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
中山 和男 山形大学, 教養部, 助教授 (10180431)
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Keywords | 単語知覚 / 聴知覚 / 聴取精度 / 聴覚情報 / 第一音節 / 記憶容量 / リスニング / 英語教育 |
Research Abstract |
(1)研究課題に関する学会論文発表3件,学術講演1件,学会口頭発表2件の合計6件の発表を行った。特に,日本教育心理学会第37回総会で,研究代表者は座長に任命され,研究課題に関連のあるセクションで任務を果たした。また,同時に本研究課題に関し,フロアから多くの関心が寄せられた。 (2)松下電器産業(株)マルチメディア開発センター音響グループ及び光ディスク事業部の研究者から,呈示する音声刺激の作成について研究協力が得られた。 (3)申請時点では,ミニディスクにより実験音源を作成する予定であったが,このメディアには音声圧縮技術が用いられており,聴感覚上はあまり問題はないと考えられてはいるが,聴覚が検知できるのは顕在意識上での判断であり,潜在意識下ではまだ未解明で,例えばα波の出力が変わる可能性等が否定できないため,現有のDATを刺激作成に使用した。 (4)仮説「英語の多音節語の聴取精度は,第一音節の聴取精度に依存する」については,現有の設備を使用して作成した刺激を用いた実験からは,この仮説を支持するデータが得られている。しかし,英語の第一音節のセグメントをより正確に強調処理(増幅,時間軸伸長など)を行うためには,コンピューターと連動させたテキストジェネレーターを使用することが必要であることがわかった。この機器を入手して研究を進展させることで,より精度の高い実験刺激を作成して実験を行い,研究成果をAssociation Internationale de Linguistique Appliquee(AILA)等の国際学会等で発表することを計画している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 中山和男: "無音区間検知法による外国語リスニング能力の定量的測定" 日本教育心理学会第37回総会発表論文集. 225-225 (1995)
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[Publications] 中山和男: "外国語リスニング能力の新しい測定法について" 大学英語教育学会東北支部通信20号. 2-3 (1996)
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[Publications] 中山和男: "成人の外国語学習者の音声聴取能力について" 日本教育心理学会第38回総会発表論文集. (1996)