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1995 Fiscal Year Annual Research Report

酵母p21-rasタンパク質を結合する膜内タンパク質の同定と結合阻害剤の開発

Research Project

Project/Area Number 07780542
Research InstitutionKochi University

Principal Investigator

古吉 節夫  高知大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (70199446)

Keywordsras / RAS2 / p21-ras
Research Abstract

ras遺伝子産物であるp21-rasタンパク質は細胞膜中に存在し,細胞分裂に深く関わっていることが示されている.しかし,p21-rasタンパク質が細胞膜中に局在化する事がその機能発現のために必須であることが大きな疑問点として残されている.本研究では,p21-rasタンパク質の翻訳後修飾部分を認識して特異的に結合すると考えられている細胞膜中のタンパク質を同定し,その機能を明らかにし,p21-rasタンパク質の細胞膜への結合を阻害するp21-rasタンパク質の翻訳後修飾部分を模倣した阻害剤を開発し,細胞分裂への影響を調べることにより,情報伝達においてp21-rasタンパク質が細胞膜に結合することが必要である理由と細胞膜中のp21-rasタンパク質結合タンパク質がp21-rasタンパク質の関与する情報伝達における役割を解明することを目的とした.
従来,翻訳後修飾されたp21-rasタンパク質の発現は容易ではなく,p21-rasタンパク質の関与する情報伝達の研究の妨げとなってきた.筆者は,酵母RAS2遺伝子を酵母中で翻訳後修飾された形で過剰発現させる系を構築した.この発現されたp21-rasタンパク質の翻訳後修飾の過程をTOF-MASを用いて解析した.また,このタンパク質を用いて酵母細胞膜,および,酵母の細胞膜脂質からなる再構成膜へのp21-rasタンパク質の吸着の速度を調べ,p21-rasタンパク質の酵母細胞膜への濃度-吸着速度式が飽和曲線を描き,再構成膜の場合には飽和曲線を描かないことから細胞膜中にp21-rasタンパク質を吸着するタンパク質が存在することを示唆した.

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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