1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07780655
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永渕 昭良 京都大学, 医学研究科, 講師 (80218023)
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Keywords | 細胞間接着 / βカテニン / 細胞骨格系 / カドヘリン / Two Hybrid法 / αカテニン |
Research Abstract |
本研究はαカテニンの機能領域の解析、これまで知られていないαカテニン結合因子の検索を目的としている。今年度得られた結果は以下のとおりである。 1)αカテニンの機能部位 カドヘリン分子の接着性にもまた細胞骨格との相互作用にも必要であるαカテニンのカルボキシル末端側領域について解析を進めた。その結果、カルボキシル末端側領域には少なくとも2つの機能領域が存在することが明かとなった。一つは分子のカルボキシル末端(アミノ酸771-906)で、この領域は細胞骨格系との結合に必要な領域である。もう一つはαカテニン分子の中央部(アミノ酸509-630)でこの領域はカドヘリン分子に接着能を発揮させるために必要な領域である。 2)カドヘリン-カテニン間の結合様式の解明 いろいろな方法を検討した結果αカテニン結合因子の検索にTwo Hybrid法が適していると考えられた。本年度はこのTwo Hybrid法の検定も兼ねて、カドヘリンのカテニン結合領域、αカテニン、βカテニン相互の結合について解析を進めた。その結果予想されていたようにカドヘリンのカテニン結合領域にはβカテニン、が結合しαカテニンは結合しないこと、αカテニンはβカテニンと結合することが示された。 3)新規αカテニン結合タンパク質同定の試み Two Hybrid法を用いてαカテニン結合タンパク質の単離を試みた。しかし、βカテニンものの単離には以外にいくつかの陽性クローンを得た。現在それらが本当にαカテニン結合タンパク質であるかどうか解析を進めている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yonemura, S. et. al.: "Cell-to-cell adherens junction formation and actin filament organization: Similarities and difference between non-polarized fibroblasts and polarized epithelial cells." J. Cell Sci.108. 127-142 (1995)
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[Publications] Takeda, H. et al.: "V-src kinase shifts the cadherin-based cell adhesion from the strong to the weak state and beta-catenin is not required for the shift." J. Cell Biol.131. 1839-1847 (1995)