1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07801051
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Research Institution | Meijyo university |
Principal Investigator |
梶川 伸一 名城大学, 理工学部・一般教養, 助教授 (50194733)
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Keywords | 戦時共産主義 / 割当徴発 / 労農同盟 / 十月革命 / 食糧独裁 |
Research Abstract |
1、戦時共産主義期の開始を、従来の主張のように1919年1月の全国的割当徴発の実施からでなく、18年夏に多くの生産県で食糧独裁の延長として適用されていた事実から、食糧独裁が執行された18年夏と見なす。 2、この時期は「労農軍事同盟」に基づくと解釈されてきたが、実際には飢餓のために穀物の確保を巡って都市労働者と共同体農民との間の亀裂が深まり、十月革命以前から散見されていた分裂状態がさらに深刻になった。 3、割当徴発の行使の際の逸脱を具体的に明らかにしたが、そこで重要なことは単に農民から余剰を超えて徴発しただけでなく、中央権力は地方に消費基準を縮小して中央への穀物の供出を要求したように、労働分裂だけでなく、この時期には中央対地方の対立が認められた。 4、この戦時共産主義政策が内戦終了にも再検討されることなく継続されたたが、戦時共産主義からネップへの転換が今後の課題となる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 梶川伸一: "1918年のソヴエト農村(その6)" 名城大学人文紀要. 52(32-2). 23-38 (1996)
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[Publications] 梶川伸一: "1918年のソヴエト農村(その7)" 名城大学人文紀要. 54(32-3). 1-18 (1997)
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[Publications] (共)藤本和貴夫編、梶川伸一: "『ロシア学を学ぶ人のために』十月革命とは何だったのか" 世界思想社, 217-240 (1996)