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1995 Fiscal Year Annual Research Report

19世紀末イランにおける「在来」金融業者

Research Project

Project/Area Number 07803010
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionOsaka University of Commerce

Principal Investigator

水田 正史  大阪商業大学, 商経学部, 助教授 (80219633)

Keywordsイラン / カ-ジャール朝 / イギリス / ロシア / 国際銀行業 / 西洋の衝撃 / 開発金融
Research Abstract

1.イランにおいて、新たなタイプの「在来」金融業者がなぜこの直に出現したのかについては、おおよそ以下のような点が考えられる。
(1)これらの出現とほぼ時を同じくして設立された、イギリス系銀行・ロシア系銀行からの信用供与
(2)民族主義的意識の高揚
2.「在来」金融業者とイギリス系銀行・ロシア系銀行との関係については次のような点を見出すことができた。
(1)イギリス系銀行・ロシア系銀行から「在来」金融業者への信用供与
(2)イギリス系銀行・ロシア系銀行から「在来」金融業者への突然の債務返済請求
(3)「在来」金融業者によるイギリス系銀行への取付
(4)「在来」金融業者による銀行券の発行(=イランにおける独占的発券銀行たるイギリス系銀行への対抗)
3.これら「在来」金融業者が各地域経済において占めていた位置や在外代理店の業務については、詳細は解明できなかった。
4.「在来」金融業者は、今世紀初頭の「国民銀行」設立運動において重要な役割を果たした。
5.今後の研究の進展のためには、より詳細な史料の発掘が必要であり、当面はこの点に全力を注ぐことにしたい。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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