1996 Fiscal Year Annual Research Report
西南日本内帯の主要な活断層・火山周辺における地殻の不均質耕造について-コーダ波散乱体の解析による-
Project/Area Number |
07804028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西上 欽也 京都大学, 防災研究所, 助教授 (00189276)
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Keywords | コーダ波 / 散乱 / 不均質構造 / 活断層 / 火山 / トモグラフィー / 地殻構造 / 反射波 |
Research Abstract |
今年度はまず、日光白根山、御嶽山、および、福井地震断層周辺の3つの活火山、活断層地域について詳細な解析を行い、得られた地殻不均質構造についての考察を行った。その結果、以下のことが明らかになった。 1.2つの活火山直下には、各々、顕著な散乱体構造が見いだされ、これは観測地震波形のNMOの補正処理による地殻内の反射体分布とよく一致する。 2.福井地震断層直下の深さ0-20km付近に強い散乱体分布が見られるのに対し、活断層間の地震活動の低調な地域は散乱の弱い領域と対応する。これは、地殻内の破砕度と散乱強度との対応を示唆する。 3.本研究で用いたインバージョン解析手法は、地殻内の不均質構造を3次元的に推定する上で、かなり有効な手法であると考えられる。 これらの成果については、国際学術雑誌の地震波散乱に関する特大号に掲載予定(印刷中)である(研究発表欄参照)。 さらに、兵庫県南部地震(1995年1月17日、M7.2)の余震データを用いた解析により、この地震の震源域周辺の地殻不均質構造を推定した。さらに、散乱体分布の分解能を高めるために地震波形データの追加を行うともに、得られた結果との比較・検討を行うために、小スパン・アレイデータによるセンブランス解析も並行して行いつつある。
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