1995 Fiscal Year Annual Research Report
神経細胞における機能蛋白質の選別輸送・局在化機構の研究
Project/Area Number |
07804060
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
尾崎 浩一 大阪大学, 理学部, 助手 (90194539)
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Keywords | 視細胞 / 視物質 / 小胞輸送 / Rab蛋白質 / ショウジョウバエ / 分泌 / 光受容 / ニューロン |
Research Abstract |
1.申請者がこれまでに得ていた14種のDrab cDNAの断片の内、そのシーケンスのホモロジーから分泌経路に関与すると考えられるDRabと、これまで見出されていない新種と思われるRab蛋白質(DRabRP)の合計11種について、全長をコードするcDNAをクローニングし、その核酸配列を決定した。これから推定した蛋白質の一次構造をもとに分子系統樹を作成し、各Rab蛋白質の帰属を明らかにした。その結果、DRabRPは、各々既存のどのRab蛋白質のブランチにも属さない、全く新しいRab蛋白質であることが分かった。 2.DRab2およびDRabRP4について、そのC末端をコードするcDNA断片を大腸菌内でマルトース結合蛋白質との融合蛋白質として発現させ、精製後、マウスに注射して抗体を作成した。その結果、DRab2については特異的な抗体が得られ、ノムノブロッティングに用いられることが分かった。光顕レベルの免疫組織化学ではラブドーム周辺にラベルが観察されたが、これは、従来Rab2がrER付近に存在するとの知見から予想される分布と異なっており、現在更に検討を重ねている。DRabRP4については融合蛋白質を得ることはできたが、抗体の生成にはまだ成功していない。他のDRab,DRabRPについても現在抗体を作成中である。 DRab1,DRab2,DRabRP4についてその変異cDNAを作成し、heatshock-Gal4系を用いてショウジョウバエに発現させるべく形質転換体の作成を行った。DRab2の変異体は10系統得られ、うち3系統について熱ショックによる高い変異蛋白質の誘導が見られた。DRab1,DRabRP4についても系統を確立し、その形質について検討中である。
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Research Products
(1 results)