1995 Fiscal Year Annual Research Report
モンテカルロシミュレーションによるSi(111)7×7構造の相転移に関する研究
Project/Area Number |
07805005
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
加藤 友彦 福岡工業大学, 工学部, 教授 (90023217)
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Keywords | Si(111)7×7 structure / DAS structure / 2-D phase transition / lattice gas model / super cooling / pattern formation |
Research Abstract |
〈1〉Si(111)7×7構造のモデル化と予備計算 7×7の半分の正三角形を単位として,積層欠陥のある状態(F状態),ない状態(U状態)の2状態を格子ガスモデルで表現した。構造上,F状態をとりうるのは一つのサブラティスのみであることを確認しモデルにとり入れた。過冷却状態における7×7構造の成長のパターンの特徴を表現するために,セル間の相互作用として2体のみならず3体を導入した。このモデルに基づきモンテカルロシミュレーションを実行した。この結果7×7【double arrow】1×1の1次相転移が再現され,過冷却状態における成長パターンの特徴も定性的に再現されることが分った。この結果については1995.11.日本物理学会九州支部例会で発表し,福岡工大研究論集に論文として投稿した.(発表予定) 〈2〉本計算 予備計算終了後,上記のモデル化の根拠について更に検討し,コーナーホールの形成についてあるreasonableな仮定を置くことによって3体の相互作用を含むモデルハミルトニアンを導くことができた。これは〈1〉のモデルと定性的には同じであるが,異った部分もあるので改めてシミュレーションを実行している。既に良好な結果を得ており,この結果について近く論文を作成する予定である。
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