1996 Fiscal Year Annual Research Report
R-L-Diode回路のカオス同期とそのSecure通信への応用可能性
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07805038
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Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
松本 隆 早稲田大学, 理工学部, 教授 (80063767)
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| Keywords | R-L-Diode回路 / カオス / 分岐 / カオス周期 |
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| Research Abstract |
1.R-L-Diode回路はその単純さにもかかわらず、豊かな分岐現象(周期倍分岐、ssaddle-node分岐、intermittency、crisis、chaso等)が観測される。我々の様な工学の分野だけでなく物理学の研究者達もこの回路を研究している理由の一つはこの系には人工的(artificial)な部分が全くない自然な系だからと思われる。
Pecora-Carrolカオス同期と関連してchaotic maskingというパラダイムが提案されている [Cusmo and Oppenheim、Phys.Rev.Lett.1993]。
これはカオス的ふるまいを示す系の状態変数で、情報信号(例えば音声)をおおってしまい(masking)それを通信系を通して送り、受診側で適当な同期系を構成してもとの情報信号を復元しようとするものである。本研究で検討しているR-L-diode回路で情報信号を音楽として実験を行い、復号可能性を確認した。
2.昨年度実験的に確認したPecora-Carrolカオス同期では励振電圧源の周波数、位相、そして振巾がMaster系のみならず、slave系でも既知であったが、今年度はslave系では周波数も位相も未知な場合でも周期が可能である事を確認した。
3.R-L-Diode回路の大域分岐構造を明らかにした。
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[Publications] 松本隆,西正信: "R-L-Diode回路のPecora-Carrolカオス周期" 第12階「ファジィシステムシンポジウム」講演論文集. 337-340 (1996)
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[Publications] 松本隆,西正信: "R-L-Diode回路のPecora-Carrolカオス周期" 第9回回路とシステム軽井沢ワークショップ論文集. 177-182 (1996)
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[Publications] 松本隆,西正信: "電子回路にみるカオス.同期.分岐" 電子情報通信学会電子デバイス研究回予稿集. 印刷中です (1997)
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[Publications] S.Tanaka,S.Higuchi,T.Matsumoto: "Sheet Structure in Global Bifurcations of Driven R-L-Diode Clrouit" Physical Review E. Vo l54No.6. 6014-6028 (1996)
