1995 Fiscal Year Annual Research Report
高速陽子線による断層撮影法(陽子線CT)の基礎研究
Project/Area Number |
07805040
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長島 泰夫 筑波大学, 医療技術短期大学部, 教授 (60091914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 孝義 筑波大学, 物理学系・アイソトープセンター, 助教授 (30114028)
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Keywords | 陽子線CT / 断層撮影 / 加速器 / AMS |
Research Abstract |
研究初年度の本年度においては、来年度に予定している測定実験の為の準備に主点をおいた研究を行った。以下に箇条的に述べる。 1)精密ビーム位置走査型ガスΔE-SSDE検出装置の開発を進め、本学加速器センターの20MeV陽子ビームを用い、その性能確認を行った。その結果、ビーム位置走査分解能0.3mm(X,Y共に)、エネルギー分解能2%の性能を有し、高速陽子線による断層撮影実験の為の検出装置として十分な仕様であることが確認できた。 2)既存の散乱槽に試料を精密に回転させる為の改造を施し、1)で開発した検出装置と組み合わせて、断層撮影実験装置の準備を行った。直径10mmの20MeV陽子を用い、中心部に直径1mmの炭素芯を持つ直径3mmのアクリル棒の断層撮影を試みた所、回転角度間隔30度で本研究申請書に述べた結果と同程度の分解能が得られる事が確認できた。 3)残留エネルギー法によりデータを収集する為の収集制御プログラムを開発し、そのテストをも兼ねて2)の測定を行い、改良をおこなった。 4)収集したデータより断層像を得るためのプログラム開発を行い、現在その改良を2)の結果に基づいて行っている。 以上、順調に研究を遂行することが出来た。来年度には本格的な断層撮影測定を行う予定としており、特に、高エネルギー研の80Mev陽子ビームを用いたテストを行う計画である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] A. YOSHIDA: "MEASUREMENT OF FUSION CROO SECTION WITH NUTRON HALD NUCLEI" NUCLEAR PHYSICS A. A588. 109-112 (1995)
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[Publications] Y. NAGASHIMA: "AMS STUDIES AT THE UNIVERSITY OF TSUKUBA" NUCLEAR INSTRUMENTS AND METHOD. (IN PRESS). (1996)