1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07805045
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
松浦 聖 国士舘大学, 工学部, 教授 (60024189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊田 征勇 国士舘大学, 工学部, 教授 (60095700)
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Keywords | 剛体基礎 / ねじり振動 / 動解析 / 耐震 / 断面形状の違い / 振動実験 / 常時地震動観測 |
Research Abstract |
本年度より本格的な剛体基礎の常時地震動観測装置が稼働を開始し、データーを収集している。また、このシステムは常時地震動観測の他にも、振動実験を実施する際には振動応答観測が可能である。 以下に研究の分類ごとに進行状態を報告致します。 1.振動実験 剛体基礎の振動実験は平成8年度に本格的な加振実験を計画しており、本年度は計測機器の設置、およびプレテストを実施した。ねじり加振に関しては、起振機の性能上低振動数域において起振力が小さく、基礎の応答が確認できなかった。これは、剛体基礎の1次の固有振動数がかなり低域(6Hz)付近に存在するため通常の加振実験では確認が困難であった。この問題を解決するため、ねじりモーメントを増大する目的で、2台の起震機間隔を広げる方法をとった。この事により、強震時の最重要課題である構造物の共振時における応答が観測できた。 来年度以降の実験計画としては本格的なねじり加振実験を実施し、剛体基礎のねじり振動特性を解明する。また、地震動は構造物に対し一方向の振動ではなく、3自由度方向全部の振動成分が作用する。 このようなことを鑑み、ねじり振動と、他の振動成分が同時に基礎に作用した場合の特性も把握する。 2.振動解析 解析的研究としては、本来の剛体基礎動的会計を行う前段階として、汎用ソフトである"MARC"を使用し、静的な3次元弾塑性FEM解析を実施した。検討をおこなった項目としては、メッシュ分割、弾塑性解析の収束計算に使用するニュートン・ラプソン法の妥当性、ひずみ硬化則の適用性などがあげられる。このような前段階としての解析を行うことにより、動的解析の信頼性を確かめた。来年度以降の研究としては、本年度の結果をもとに剛体基礎の3次元弾塑性動的解析を実施する。
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