1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07806031
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Research Institution | Tokyo University of Agr.&.Tech. |
Principal Investigator |
加藤 誠 東京農工大学, 農学部, 助教授 (50015096)
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Keywords | 泥炭土 / 不攪乱土 / 正規圧密 / 過圧密 / KO圧密 / 非排水せん断試験 / せん断強度 |
Research Abstract |
山形県の酒田市郊外の水田より採取した不攪乱泥炭土を用いて土圧係数の研を行った。ここでいう土圧係数は静止土圧係数を、KO圧密三軸圧縮試験を行ない、その圧密及び膨張過程における、KO値の特徴や、せん断特性について検討した研究である。 泥炭土の初期含水比は591〜861%,土粒子の密度は1.612,初期間隙比12.55,強熱減量値は54.5〜70.0%である。実験供試体は、直径15cm及び高さ15cmの不攪乱供試体を使用した。 せん断に先立ち、KO圧密・膨張を行った。その圧密及び膨張圧力は、過圧密比(OCR)にして、1,2,4,7,10であった。泥炭土は、正規圧密の領域が短く、二次圧密(圧縮)が長いといわれる。そのため、正規圧密時間がKO値や過圧密を受けた場合のせん断強度にかなり影響を受けるものと思われる。そこで、一次圧密と二次圧密まで圧密した場合の影響を考慮したKO値を測定した。 せん断過程においては、せん断速度が、排水せん断では、約0.0028〜0.004(%/min)、非排水せん断では0.053〜0.077(%/min)で行った。その結果次のような結果を得た。(1).正規圧密時のKO値は0.3程度。(2).過圧密時のKO値はOCR2,4,7,10の場合、それぞれ0.372,0.593,0.889,0.843を得た。(3).KOR=KO(OCR)^αの関係は工学的には、泥炭土にも適応できる。ここに、KORは過圧密時のKO値、KOは正規圧密時のKO値、αはKO値に関する膨張指数。 せん断過程では、正規KO圧密した泥炭土の非排水せん断を行う場合、せん断中に、軸圧縮量が、7〜8%に達すると試料から脱水した間隙水のため、側圧(σ_3)の有効応力が0となってしまうので、泥炭土における有効応力法によるせん断定数(c、φ)を求める方法は、適用が困難である。従って、設計時における剪断強度の見積方を研究する必要がある。
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[Publications] 広瀬栄樹、加藤誠: "泥炭土のせん断強度増加率" 地盤工学会平成8年度発表講演集. 897-898 (1996)
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[Publications] 加藤誠、野村英雄: "Ko圧密三軸圧縮試験の一方法" 高有機質土の諸問題に関するシンポジュウム地盤工学会. 67-79 (1993)
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[Publications] 加藤誠・野村英雄: "「泥炭土のせん断特性」" 農業土木学会平成5年度講演要旨集. 604-605 (1994)