1995 Fiscal Year Annual Research Report
HTLV-Iの種特異性、組織特異性を決定する遺伝子の単離およびその応用
Project/Area Number |
07807036
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小糸 厚 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (70231305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣近 玲 国際科学振興財団, 研究開発部, 専任研究員
中内 啓光 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40175485)
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Keywords | HTLV・I / エンベロープ / レセプター / 組換えレトロウイルス / HIVベクター / Pseudotype / パッケージング |
Research Abstract |
HTLV-Iエンベロープをもったpseudotypeレトロウイルスを産生するためのpackagingCOS細胞株を樹立した。 HIVゲノムのgagのスタートコドン(ATG)上流にはウイルス粒子にパッケージされるためのPNAシグナルが存在する。これはベクター遺伝子のウイルス粒子への取り込みに拮抗する。そこでHIV-1SF2分子クローンのgag, pol. をコードするNarl(638)〜Ndel(5129)の4.5kbフラグメントをpTZベクターにサブクローニングし、site-directed mutagenesisによりスタートコドンおよびkozak配列を保持したままパッケージングシグナルを削除した。このgag. pol. をウシパピローマウイルスベクター(BMGhygro. )上で構築し、HIVrev発現ベクターとコントラスフェクトし、ハイグロマイシン選択によりgag. pol. を安定に発現したCOS細胞を樹立した。 この細胞にHTLV-Iエンベロープ発現ベクター(Aaron Diamond AIDS Research Center, Dr. N. Landauとの共同研究)およびマーカー遺伝子を持つHIVベクターDNAをトランスフェクトすることにより、HTLV-Iエンブロープの細胞指向を有する組換え(pseudotype)レトロウイルスが産生された。 今後このシステムにより、HTLV-I標的細胞の詳細な解析、およびレセプター分子の発現クローニングを行う。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 小糸 厚: "HIV感染の分子機構" 医学のあゆみ. 176. 39-43 (1996)
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[Publications] Koito. A. et al: "Small amino acid sequence changes within the V2 domain can affect the function of a T-cell line-tropic human immunodeficiency virus type 1 envelope gp120." Virology. 206. 878-884 (1995)
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[Publications] Koito, A. et al: "Functional role of the V1/V2 region of human immunodeficiency virus type 1 envelope glycoprotein gp120 in infection of primary macrophage and sCD4 neutralization." Journal of Virology. 68. 2253-2259 (1994)