1996 Fiscal Year Annual Research Report
B細胞エピトープに対する相補正ペプチッドによる重傷筋無力症の新しい免疫療法の開発
Project/Area Number |
07807065
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Research Institution | TOTTORI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
荒賀 茂 鳥取大学, 医学部, 助教授 (40193065)
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Keywords | EAMG / MG / 相補性ペプチド / TCR |
Research Abstract |
Experimental autoimmune myasthenia gravia(EAMG)において,そのB cell epitopeであるTorpedo acetylchline receptor(AChR)61-76に対する相補性ペプチド(RhCA 67-16)を感作することにより,disease-causing抗体に対すanti-idiotype抗体を生じ,EAMGの発症を抑制することを報告した.さらにそのT cell epitopeであるAChR 100-116の相補性ペプチド(RhCA 611-001)に対するmonoclonal抗体(CTCR8,IgG2b,kappa)が,T-cell lineのproliferationを抑制し,immunoprecipitation法によりTCR-like proteinを認識することを示した.さらにラットに感作することにより,EAMGの発症が約50%の頻度に抑制されることを示した.このCTCR8により認識されるT-cell lineのTCR VβのDNA解析を行い,RhCA611-001とのアミノ酸ホモロジーの検討を行った.得られたT-cell lineはすべてTCR Vβ15を使っており,またわずか4種類のJβが使われていた.このT-cell lineのうち4つがCTCR8により認識され,認識されるCDR3領域とAChR100-116のcomplementary peptideであるRhCA611-001との間に高いhomologyが認められた.T-cell epitopeに対する comlementary peptideに対する抗体は,immunoprecipitaionにより40-46kDaのTCR-like proteinを認識し,そのDNA解析より認識されているのはTCR Vβで有ることを証明した.CTCR8がT-cell lineのproliferationを強く抑制し,inviroの系でもEAMGの発症を抑制することにより,CTCR8の認識する部位がT-cell lineのparatopeであることを示しており,さらにTh2での重要な認識部位がTCR Vβで有ることがわかった.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Shigeru Araga et al.: "Prevention of experimental autoimmune myasthenia gravis by a monoclonal antibody to a complemetary peptide for the main immunogenic region of the acetylcholine receptor" Journal of Immunology. 157. 386-392 (1996)
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[Publications] 荒賀 茂 他: "Complkementary peptideに対するmonoclonal抗体が認識するEAMGのTCRの解析" 神経免疫学. 5. 82-83 (1997)