1996 Fiscal Year Annual Research Report
骨転移形成にかかわるヒト乳癌細胞と骨細胞群との相互作用の研究
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07807114
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Research Institution | Fukushima Medical University, School of Medicine |
Principal Investigator |
安藤 善郎 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80244383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 眞一 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (70235951)
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Research Abstract |
既に提出した実験計画を現在の医局の実状に合うように以下の点につき若干の変更を加えた。 1)骨髄移植の為に採取し凍結保存中の細胞があり、これをヒト骨髄細胞として使用することとした。 2)乳癌細胞としてはMCF7とZR75-1および教室で樹立したKKを現在継代培養中である。また線維芽細胞は摘出標本より得、全ての実験を同じ細胞で施行する予定である。 3)破骨細胞の活性については市販のカルシウム塗布ディスクを用いて評価することとした。 これまでに1)の骨髄細胞の培養方法について検討するために、採取した骨髄細胞を直ちに培養系に移し、培養がどの程度可能かについての検討を開始した。実際には凍結保存してあるものから解凍して使用する。次に線維芽細胞については乳癌組織の培養時に多くの例で生えてくる線維芽細胞を用いることとしこれについては問題なく可能である。実際には数代継代した時点で用いる。また、購入したCaディスク上に骨髄細胞を播き、この中に破骨細胞が実際に機能を伴ってどのくらい存在するかについての実験から開始し、今後に具体的に実験に入る。培養細胞の種類あるいは培養条件の違いに伴い破骨細胞の活性化にどの様な相違を生じるかを同定することを当面の目標とし、1年以内に報告出来る予定である。
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