1996 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト関節軟骨におけるエストロジェンレセプターの発現
Project/Area Number |
07807139
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
牛山 敏夫 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (10263055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 康二 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80213156)
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Keywords | Estrogen receptor / Progesterone receptor / Andragen receptor / Synpvialcells / Chordrosyte / Osteoarthritis / Rhdumntoid orthrrtis |
Research Abstract |
1)ヒト関節軟骨細胞および滑膜細胞における性ホルモンレセプター遺伝子の発現 手術時に採取したヒト関節軟骨細胞mRNAを抽出した。これらよりRT-PCR法、およびNorthern hybridization法を用いて、エストロジェンレセプター、プロジェステロンレセプターおよびアンドロジェンレセプター遺伝子が発現していることを明らかにしたが、新たに培養ヒト関節滑膜細胞においてもこれら性ホルモンレセプター遺伝子が発現していることを明らかにした(現在投稿中)。さらに、IGFなどの遺伝子発現との関連について調べている。 2)エストロジェンがヒト培養関節軟骨細胞におよぼす影響 ヒト培養関節軟骨細胞において培養液にエストロジェンを添加し、IL-1、IL-4、IL-6、IL-10、TNF、TGF-βなどの各種サイトカインの分泌をELISA法を用いて調べた。その結果IL-6、TGF-βの分泌を増加させた。このことについて転写レベルで検討中である。 3)エストロジェン受容体遺伝子多型と変形性関節症 変形性関節症患者の末梢血より抽出したゲノムDNAを用いてエストロジェン受容体遺伝子多型との関連について調べた。その結果、変形性股関節症および手指関節症の患者はコントロールと比較して、特定の遺伝子型が有意に多く、エストロジェン受容体遺伝子多型が変形性関節症の遺伝子マーカーとなることを明らかにした(現在投稿中)。
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