1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07807183
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
鎌田 伸之 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70242211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立川 敬子 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70236537)
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Keywords | アンチセンスDNA / 発現プラスミド / アデノウィルスベクター / サイトカイン / 口腔粘膜疾患 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
1.遺伝子導入研究 in vitro:口腔扁平上皮癌細胞に、RSV-LTRを配置したβ-galactosidaseおよびCAT遺伝子の発現プラスミドを脂質二重膜法によって導入し、酵素活性測定による遺伝子産物の発現を確認した。また、AP-1結合配列を上流に持つCAT遺伝子の発現プラスミドを導入後、細胞をTPA処理し、CAT遺伝子の誘導を確認した。さらにIacZ遺伝子を組み込んだアデノウィルスベクターを細胞に感染させ、LacZの一過性の発現を確認した。 in vivo:ヌードマウス舌にβ-galactosidaseおよびCAT遺伝子の発現プラスミドを脂質二重膜とともに粘膜下注射し、それぞれの酵素活性を測定した。また、扁平上皮癌細胞をヌードマウスに移植した腫瘍に、アデノウィルスLacZ遺伝子ベクターを注射し、LacZ蛋白が発現することを明らかにした。 2.アンチセンスDNAによる遺伝子発現制御研究 in vitro:TPA、IFN-β、TNF-γの刺激による、扁平上皮癌細胞におけるI-CAM1の誘導を、抗ヒトI-CAM1抗体を用いて確認した。この発現はヒトI-CAM1遺伝子に対する20merのアンチセンスDNAを処理することで抑制されることを明らかにした。 in vivo:TNF-γで刺激したヌードマウス下におけるI-CAM1の誘導を抗マウスI-CAM1抗体を用いて確認した。同時にマウスI-CAM1遺伝子に対するアンチセンスDNAの処理によるI-CAM1の誘導の抑制の検討をおこなっている。 3.まとめ 発現ベクターの導入およびアンチセンスDNAによる制御研究とも、遺伝子軟膏としての開発をめざしており、in vivoにおける注射、直接塗布(滴下)および混合軟膏などの投与法と導入効率の比較、組織学的にどの深さまで導入し得るかを検討している。
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