1995 Fiscal Year Annual Research Report
腎上皮細胞におけるNa^+/グルコース共輸送の調節に関する研究
Project/Area Number |
07808070
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
祐田 泰延 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (50046265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 均 静岡県立大学, 薬学部, 講師 (30208681)
高木 邦明 静岡県立大学, 薬学部, 助教授 (00187931)
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Keywords | Na^+ / グルコース共輸送 / 腎上皮細胞 / 側基底膜(basolateral membrane) / 頂端膜(apical membrane) |
Research Abstract |
LLC-PK_1細胞は、10%牛胎仔含有199Earle培地で培養した。グルコースとしては非代謝性の3-O-methyl-[^3H]glucose([^3H]MG)を用いて調べた。また、カリウムについては生体内でK^+とほぼ同様な挙動をすると云われているRb^+についても検討した。[^3H]MG輸送等の経上皮輸送活性については低分子透過性のメンブランカルチャーインサート上に単層上皮を形成するまで培養し、頂端膜側から側基底膜側への輸送を種々の条件で調べた。 1)頂端膜側から側基底膜側への[^3H]MGの輸送活性は、側基底膜側から頂端膜側への[^3H]MGのそれと比較することとした。60分間における[^3H]MGの輸送活性は後者の方が、前者に比して約2倍大きいものであった。 2)[^3H]MGのNa^+依存性について、両側のNa^+濃度を同一にした場合0.25nmoles/wellであったが、側基底膜側のNa^+非存在下では、2倍の0.50nmoles/wellに輸送能が上昇した。また、これとは逆の頂端膜側のNa^+非存在下では、両側Na^+存在下よりやや増加したが、その差異は有意なものではなかった。 3)[^3H]MGのpH依存性については、側基底膜側のpHを7.5に固定し、頂端膜側のpHを6.5,7.5,8.5の3段階のpH勾配では、pH6.5と7.5の間には有為な差は認められなかったが、pH8.5のとき、約2倍の上昇が観察された。他方、頂端膜側のpHを7.5に固定した場合、基底膜側のpH勾配(3段階)の間には有為な差は見られなかった。 以上、実験条件の検討はほぼ完了し、現在種々の実験を進行中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yasunobu Suketa,et al: "effect of Fluoride on the Activities of the Na^+/Glucose Cotransporter and Na^+/K^+-ATPase in Brush Border and Basolateral Membranes of Rat Kidney(in vitro and vivo)." Biological&Pharmaceutical Bulletin. 18. 273-278 (1995)
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[Publications] Yasunobu Suketa,et al: "A Role of Protein Kinase C in the Alteration of Renal Glucose-6-Phosphatase Activity Caused by Fluoride." Biological&Pharmaceutical Bulletin. 18. 549-554 (1995)