1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07808085
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野村 みどり 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60263315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧原 義宏 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (60226967)
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Keywords | F9細胞 / 初期胚 / 膜タンパク質 / 遺伝子ファミリー / 糖タンパク質 / MHC class I / Zoo blot / Whole-mount in situ hybridization |
Research Abstract |
F9細胞を用いてレチノイン酸により発現誘導されるcDNAとして単離されたRae-1は、初期胚特異的に発現し、MHC class Iと弱いホモロジーを示す膜タンパク質をコードし、遺伝子ファミリーを形成するものであった。このRae-1の解析を行なった。 1 抗体を利用した解析 (1)GST-Rae1融合タンパク質を大腸菌に産生させ、それを用いてポリクローナル抗体の作製に成功した。 (2)蛍光抗体法で細胞膜が特異的に光ることが観察された。 (3)Rae-1産物は糖鎖のついたタンパク質であると予想されたのでWestern blottingによりその産物を検出したところ、アミノ酸配列より予想される分子量が25kd以下であるのに対して、40kd程の分子量と明らかに大きく、また糖鎖の阻害剤であるツニカマイシンにより分子量の減少が観察され、糖鎖のついた糖タンパク質であることが確認された。 2 Zoo blotによる他種でのRae-1の解析 Zoo blotで他種でのRae-1遺伝子の存在を検討したところ、ヒトはもちろんラットでさえもバンドは検出されなかった。コントロールとしてMHC class I遺伝子をプローブとして用いたが、同様な結果であり、Rae-1は遺伝子レベルではMHC class Iと同様なレベルでマウスに特異的なものであることがわかった。 3 in situ hybridizationによる発現の解析 Whole-mount in situ hybridizationによりmRNAの発現の解析を行なったところ、9、10日胚の特に頭部に発現の強いことを認めた。
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Research Products
(1 results)