1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07831004
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
酒井 英男 富山大学, 理学部, 助教授 (30134993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇野 隆夫 富山大学, 人文学部, 教授 (70115799)
広岡 公夫 富山大学, 理学部, 教授 (30029467)
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Keywords | 遺物や焼土 / 熱履歴の調査 / 熱残留磁化 / テリエ法 / 段階熱消磁法 / 磁気ヒステレシス測定 |
Research Abstract |
本研究では、ものの煮炊きに使用された土器類、火事を被った屋根瓦等、焼成後に再び加熱を被った遺物の再加熱の痕跡の検討法として、岩石磁気学の研究手法を確立することを目的としている。さらに、考古学に非常に貢献できる加熱温度の情報の入手も目指している。 遺物や焼土が過去に被った熱履歴の調査には、加熱で獲得される熱残留磁化を用い、調査手法として段階熱消磁法、テリエ法と磁気ヒステレシス測定を利用することを計画し、本年度は、加熱実験、テリエ法、磁気ヒステレシス装置の改良および解析方法の改善に重点を置いた。 実験資料として、北陸地域および関西地域から再加熱の可能性がある遺物を探して、それらの考古学的な情報を収集した。一部試料のテリエ法実験、熱消磁実験を実施した結果、再加熱を被った試料を見い出した。さらに、こうした調査における磁気ヒステレシス測定の有効性も確認した。 また歴史時代の噴火に伴う降下物の調査を、磁化特性による熱履歴測定法で行った。さらに岐阜県の焼岳火砕流堆積物の地域において、人工焼土の実験を行ない、火山噴火で埋まった遺構における同様な手法の有効性を検討した。
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Research Products
(2 results)