1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07832018
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Research Institution | Tohoku University of Art and Design |
Principal Investigator |
和田 靖 東北芸術工科大学, 教養部, 教授 (70011476)
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Keywords | ソリトン / フォノンの構造 / ポリアセチレン |
Research Abstract |
1.フォノンの構造 本研究の主要な目的は非線形相互作用によってソリトンが生成する電子格子系で、ソリトンによって格子振動のフォノンがどのように構造変化するかを理論的に解明することであった。これはかなり前から手がけられている問題であるが、とくに光学型フォノンに関して研究が完全でないので、それを徹底するのが目的であった。残念ながら時間不足のためこの目的はまだ達成されていない。予備的計算のための高性能パソコンの導入も、新しいOSのパソコンの発売を待っていたため、年末になった。現在それの調整を終わった段階である。この研究計画は来年度に進展することを期待している。 2.導電性高分子のソリトン格子の金属転移 トランス型ポリアセチレンを例として、不純物が乱雑に分布するとした簡単なときに、できたソリトン格子が金属転移を起こすかどうかをもう一つの問題として研究している。似たような問題は半導体の金属転移で定式化されているが、ソリトン格子ではオーダパラメタが空間的に一様でないという特徴がある。この場合にもかなりよい近似で適用できるself-consistentな理論を作った。その結果、電子状態密度のgapは実験にほぼ対応する不純物密度で消えることが示せた。オーダパラメタ自体は消えないので、系はgapless Peierls状態になると言える。この仕事の予備的な報告は7年度に発表された。現在詳しい報告を準備中である。
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Research Products
(1 results)