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1996 Fiscal Year Annual Research Report

唾液腺の増殖と機能におよぼす咀嚼系の影響

Research Project

Project/Area Number 07838023
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

井上 秀夫  徳島大学, 歯学部, 教授 (30028732)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三輪 佳宏  徳島大学, 歯学部, 助手 (70263845)
上野 明道  徳島大学, 歯学部, 助教授 (80136267)
Keywords咀嚼 / 唾液腺 / オルニチン脱炭酸酵素 / がん原遺伝子mRNA / アミラーゼ分泌
Research Abstract

前年度の成熟ラットを用いた研究成果より、ラット耳下腺の唾液分泌能と増殖能が咀嚼(飼料形)の影響を受ける可能性が示唆されたので、本年度の研究では、咀嚼の影響が、より出やすいと考えられる幼若ラットを用いて検討した。すなわち、離乳直後の4週令のラットを、オリエンタル酵母社製(MF)の固形、または粉末飼料で3〜9週間飼育して両群を比較し、以下の結果を得た。
まず、ラットの体重の増加は固形食・粉末食の両群に有意差は認められず90g(4週令)から440g(13週令)に増加した。一方、耳下腺重量は7週令から固形食群が、有意に高値を示した。
次に、培養耳下腺explantを用いて、唾液分泌促進剤であるイソプロテレノール(IPR)とカルバコール(CC)に対する応答性を検討すると、両アゴニストによるアミラーゼ分泌促進は、7週令で固形食群が高値を示したが、9週令以降では固形食群の両アゴニストに対する応答性が低下し、両群の間で差は認められなくなった。
一方、増殖関連遺伝子のc-fos、c-mycとオルニチン脱炭酸酵素(ODC)のmRNA量およびODC活性について検索したところ、これらの増殖の指標は全てCCとIPRで上昇したが、ほぼ実験全期間(7週令〜13週令)でその上昇は固形食群が粉末食群よりも顕著であった。以上の結果から、粉末食群より咀嚼圧が高く、咀嚼回数も多いと考えられる固形食群ラットの耳下腺は交感および副交感神経刺激に対する分泌と増殖の応答性が粉末食群より高いと言える。また、7週令以降の分泌と増殖のアゴニストに対する応答性の相違から、両群の差はアゴニストの受容体数の差によるものではないことも示唆された。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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