1995 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節滑液分析による顎関節症の新しい診断法についての研究
Project/Area Number |
07838027
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
香月 武 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (70038868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 英夫 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (00274613)
北古賀 修 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70264166)
久保田 英朗 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (50170030)
後藤 昌昭 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (10145211)
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Keywords | クローズドロック / IL-Iβ / IL-6 / 滑膜炎 / 骨変化 |
Research Abstract |
本研究では、顎内障(クローズドロック)を滑膜、軟骨、骨などの間接構成体の炎症性変化を伴う病態としてとらえ、滑液中の存在する炎症のメディエータやプロテアーゼ活性を計測することにより、顎関節症の新しい診断基準を作製することを試みた。その結果、クローズドロック患者における顎関節滑液中の一定タンパク量あたりのIL-1βは正常顎関節における値よりも有意に高いことがわかった。IL-6については両群において有意差は認められなかったが、ロック患者が正常者よりも高い傾向にあった。さらには正常群にはほとんど検出できなかったIL-8がロック群では数例に検出された。また、クローズドロック患者のうち関節構成体の骨変化が認められた関節群では、それがみられなかった関節群より有意にIL-1、IL-6が高い値を示した。 これらの結果より、クローズドロックの病態は関節内の炎症性変化(滑膜炎)を伴っており、IL-1β、IL-6は顎関節の炎症および骨変化の指標になるではないかと推察された。
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