• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1997 Fiscal Year Annual Research Report

食物の軟化に伴う顔面筋力の低下と視力低下との関連

Research Project

Project/Area Number 07838029
Research InstitutionMiyazaki University

Principal Investigator

島田 彰夫  宮崎大学, 教育学部, 教授 (70006724)

Keywords幼稚園児 / 視力 / 眼屈折力 / 咬合力 / 咬合圧 / 咬合面積 / 咀しゃく
Research Abstract

日本人若年層の視力低下は著しく,平成9年度学校保健統計調査速報(文部省)でも,裸眼視力1.0未満者の割合が小学校(26.3%),高等学校(63.2%)で過去最高になったこと,0.3%未満者の割合が年齢が進むにつれて上昇し,小学校(6.0%),中学校(21.7%)で過去最高になったことが報告されている.
これまでの研究から,現在では視力の平均値がピークに達するのが5〜6歳と考えられることから,幼稚園の年中男児25名,女児18名,年長男児41名,女児26名,合計110名のオートレフラクトメーターによる眼屈折力の測定と,デンタルプレスケールによる咬合力の測定を行った.またこれら対象者に対して日常の食生活などについて,質問紙法による調査を行い,父母に記入を求めた.
眼屈折力は両眼の各3回の測定による代表値を用いた.デンタルプレスケールによる咬合力の測定は,全力で噛ませた後,オクルーザーによって咬合力(N),咬合面積(nun2),咬合圧力(MPa)を読み取り,解析を行った.
眼屈折力の中央値は0.00D〜0.25D,再頻値は0.00D〜0.25D,最小値は-0.50D〜-1.00D,最大値は0.75D〜1.50Dであった.男女間,年中・年長間で差は認められなかった.
デンタルプレスケールによる測定結果の平均値も男女間・年中・年長間で有意差は認められず,咬合力は140N前後,咬合面積は21mm2前後,平均圧力は7.0MPa前後であった.
咬合力は,咬合面積との相関が正でp<0.01であり,平均圧力との相関が負でp<0.01となり,硬い食物の摂取によって咬耗が大きい場合に,大きくなることから,日常の食習慣が咬合力に影響していることが示唆された.
眼屈折力と咬合の各要素との間に,有意の相関は認められなかったが,眼屈折力の測定から,その発達に停滞が見られることが示された.

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi