1996 Fiscal Year Annual Research Report
モルモットにおける離乳時期、方法が咀嚼機能獲得に及ぼす筋電図学的研究
Project/Area Number |
07838045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Section | 時限 |
Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
飯沼 光生 朝日大学, 歯学部, 講師 (70184364)
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Keywords | モルモット / 吸啜 / 咀嚼 / 離乳 / 筋電図 / 発達 |
Research Abstract |
前年度固形食や粉末食、ミルクのみを与えると親と一緒に飼育して自然に離乳させたモルモットに比べ、離乳時期咀嚼リズム形成が遅れ、生後40日までには咀嚼リズムがしっかり形成されないことが明らかになった。そこで今年度は 1、生後3日より固形食、粉末食、ミルクに分離して飼育したモルモットを生後20日に咬筋、顎二腹筋、側頭筋に電極を埋め込み、乳首を挿入した時、餌摂食時の筋電図を記録し、はたして咀嚼リズムが形成されるかどうかを調べた。 2、親モルモットから分離する時期を遅らせ、生後7、14、30日に分離し、その後固形食、粉末食で飼育して1と同様筋電図を記録し、咀嚼リズム形成時期を調べた。 その結果 1、咀嚼リズムが完成した時期はコントロール群では生後30日、固形食群で60日、人工乳群で60日、粉末食群では70日であり、どのグループも時期は遅れるものの咀嚼リズムは完成した。 2、7日で親から分離した7日分離群では、一時的に分離前よりリズムが乱れた。その後回復し、徐々に規則的になり、固形食群で50日、粉末食群で60日で規則正しい咀嚼リズムが形成された。また14日分離群でも7日分離群と同様一時的に分離前より咀嚼リズムが乱れたが、その後リズムがよくなり固形食群で42日、粉末食群で50日で規則正しい咀嚼リズムが形成された。30日分離群では、分離時にはすでに規則正しい咀嚼リズムが完成し、ほとんど母乳も吸っていなかったにもかかわらず、親と分離することによって、一時的に咀嚼リズムが乱れたが、その後固形食群で39日、粉末食群で42日で再びリズミカルになった。
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Research Products
(1 results)