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1995 Fiscal Year Annual Research Report

骨折治癒機転における核内転写因子“fos"の役割の検討

Research Project

Project/Area Number 07857093
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

藤田 健司  神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (40271043)

Keywordsfos / 骨折 / 仮骨 / マウス
Research Abstract

最近、骨折の治癒機転の一段階である仮骨形成時に、その仮骨内の細胞において、核内転写因子の一種であるfos遺伝子が、一時的に発現していることが、報告されている.このfosは、当初、癌遺伝子として発見されたが、近年の研究により、多種の正常細胞でも発現し、核内においてのDNAからRNAへの転写を制御していることがわかってきた.そこで、この遺伝子をトランスジェニックマウスの手法を用いて、生体内で大量に発現させることにより、その役割について解析しようという試みがある.すでに諸家により、数々の異常が報告されており骨腫瘍が自然発症したという報告もある.また、fosが全く発現していないマウスも作成され、それでは大理石病を自然発症することも報告されている.すなわち核内転写因子であるfosが、骨形成に大きく関与していることが強く示唆されるが、新生骨形成を伴う骨折の治癒機転におけるfosの役割についての検索は未だ充分なされていない.そこで、fosを生体内で持続的にかつ、大量に発現しているfosのトランスジェニックマウスを用いて骨折を作成し、その治癒機転を検討することが本研究の目的である。しかし、現在、骨折のモデルとして使用されている動物は主にラット以上の大きさのものであり、マウスにおいては確立されていないのが現状である。そこで本年度はまずマウスにおける骨折のモデルを作成する事に重点を置き、その方法を以下のように確立した。
ヘンブタール麻酔科に脛骨に近位より髄内釘を挿入し3点支持による簡易骨折作成器にて横骨折が作成する。これにより再現性のある横骨折を作成することが可能になり、次年度以降fosトランスジェニックマウスを用いて実験することが可能となった。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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