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1995 Fiscal Year Annual Research Report

簡便法による肥満中学生の身体組成評価

Research Project

Project/Area Number 07858014
Research InstitutionOsaka Prefectural College of Nursing

Principal Investigator

渡辺 完児  大阪府立看護大学, 医療技術短期大学部, 講師 (00269854)

Keywords身体組成 / 推定式 / 中学生 / 肥満
Research Abstract

本研究は、肥満中学男女に適した、簡便な身体組成評価法について検討することを目的とした。検討課題は、1)同対象における、皮脂厚法およびBI法用に作成されている中学生用推定式(渡辺ら,1993)の妥当性について検討すること、2)肥満中学男女に適した推定式の提案および3)その交差妥当性について検討することである。その結果、男子の場合、皮脂厚法(1.0313±0.017g/ml)およびBI法(1.0311±0.017g/ml)による体密度の平均値は、水中体重秤量法による体密度(1.0310±0.013g/ml)に対してほぼ同値を示し、妥当性が比較的高いことが認められた。一方、女子における皮脂厚法(1.0371±0.011g/ml)およびBI法(1.0354±0.013g/ml)による体密度の平均値は、水中体重秤量法による体密度(1.0292±0.011g/ml)に対していずれも有意な差(p<0.01)が認められ、妥当性の低いことが明らかにされた。そこで、本研究は、肥満女子に適した推定式を作成するため、水中体重秤量法による体密度を従属変数に、形態計測値、皮脂厚値およびimpedance値を独立変数とした重回帰分析を行った。その結果、説明変数が少なく、かつ推定精度が比較的高い式として、Db=1.090-0.048(Wt・Z/Ht^2)を作成した。ただし、Wtは体重(kg)、Zはimpedance(ohms)、Htは身長(cm)を示す。さらに本研究は、同推定式における交差妥当性について、20名の肥満女子を用いて検討を加えた。その結果、同対象における基準値(水中体重秤量法による体密度)と新たに作成した推定式から求めた体密度には、有意な関係が認められた(r=0.782,p<0.01)。
以上のことから、本研究で作成した肥満女子用の推定式は、簡便で、しかも推定精度が比較的高い式であることが明らかにされた。今後の課題は、男子も含めて、1つの推定式を正常者、肥満者およびるい痩者に適した推定式について検討したいと考えている。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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