2008 Fiscal Year Annual Research Report
植物病原細菌Erwinia chrysanthemiの病原性に必須遺伝子の解析
Project/Area Number |
07F07156
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
露無 慎二 Shizuoka University, 創造科学技術大学院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KABIR MD. S. 静岡大学, 創造科学技術大学院, 外国人特別研究員
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Keywords | 植物病原細菌 / エルウイニア菌 / 溶菌サイクル / σ因子 / 鉄関連制御因子 / タイプII |
Research Abstract |
Dickeya dadantiiのゲノム情報をもとに、各種σ因子の候補をコンピューターによって探り、これまでに数種のσ因子をクローニングした。次に、プラスミド上で欠損変異株を作成し、マーカーエクスチェンジ法によって、プラスミド上の変異を染色体に導入することを試み、病原性が著しく低下する変異株を得ることが出来た。次に、本変異株の表現型、特に、ストレスに対する耐性、生態系における寿命、植物病原性に果たす役割について検討を行い、このσ因子が植物細胞との遭遇において、そのごく初期反応に必須の因子を制御するものであることがわかった。特に、この因子の制御下流には、鉄取り組み関連の制御遺伝子、さらに毒性物質耐性を付与するバイオフィルムの生成遺伝子が存在することが解り、植物の病原性発現機構に新たな視点を提供するものとして注目されている。σ因子は、RNApolymeraseのコア酵素を特定の配列に導くために必要なものであり、結合領域の解析を行うことによって、詳細な制御機構が明らかになる。
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