2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07160
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高須 啓志 Kyushu University, 大学院・農学研究院, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MIDEGA Charles Aura 九州大学, 大学院・農学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | シロダモシロカイガラムシ / シロダモ / 生活史 / 個体群動態 |
Research Abstract |
シロダモシロカイガラムシは常緑広葉樹シロダモを加害する害虫である。シロダモは年1回しか新葉を展開させるが、カイガラムシは年数回発生し、多くの常緑広葉樹のカイガラムシのように新葉を利用するように生活史を同調させておらず、どのようにシロダモシロカイガラムシが植物を利用しているのか、その生活史戦略は未知である。そこで、本研究では、シロダモシロカイガラムシの生活史戦略を明らかにするとともに、個体群動態について調べる。まず、個体群動態と生活史戦略を明らかにするため、まず福岡県にあるシロダモ群落2箇所を調査場所として選定した。地点1は毎週調査、地点2は隔週調査を行い、カイガラムシの有無、カイガラムシの発育ステージ、寄生の有無を平成19年6月から調査した。その結果、シロダモシロカイガラムシは、発育ステージがそろっておらず、春から秋にかけて繁殖が続くこと、年2-3世代あること、12-2月の冬期にはすべてのステージが存在したが、小さな個体は死亡している事が確認された。また、寄生者はこれまでの調査で確認されていない。さらに、捕食者が個体群動態に及ぼす影響を明らかにするために、調査木の幹にタングルフットを付けた捕食者除去区と処理しない区を設け、カイガラムシの個体数の変動も調査を現在行っている。平成19年9月に行われたヨーロッパ捕食寄生昆虫ワークショップに高須が、20年3月に行われた日本応用動物昆虫学会大会ではミデガが内容の一部を発表した。
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Research Products
(2 results)