2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07603
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
MAKSYUTOV Shamil National Institute for Environmental Studies, 地球環境研究センター, 主席研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VALSALA V.K. 独立行政法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | 海洋数値モデル / 海洋生物地球化学的モデル / 大気・海洋間の二酸化炭素フラックスモデル / 四次元変分法データ同化システム / pCO_2及び大気・海洋間CO_2フラックス計算 / CO_2フラックス予測 |
Research Abstract |
1.二酸化炭素のフラックスのシミュレーションを実施するために、我々が開発した海洋輸送モデル(Oceanic Tracer Transport Model)に、生物地球化学的モデルを結合した。 (1)本輸送モデルは、JSPS研究プログラムの一貫で開発されたものである。 (2)今回結合したモデルは、1980年〜2000年の大気・海洋間の二酸化炭素フラックスのシミュレーションに利用し、フラックスの経年変動について調査を実施した。 (3)このシミュレーションによって得られた二酸化炭素フラックスを、実観測値や他のモデル結果と比較し、今回開発したモデルの性能を検証した。 2.大気・海洋間の二酸化炭素のフラックス計算に用いる同化システムを開発した。 (1)開発したモデルに、大気・海洋間の二酸化炭素フラックスとpCO_2の四次元変分法データ同化システムを構築した。 (2)本システムの開発により、船舶観測によって得られた海洋表面のpCO_2値を利用することで、モデルpCO_2を実観測値に近い数値に調節することが可能となった。 (3)本同化システムを利用し、1995年〜2004年の大気・海洋間二酸化炭素フラックス同化システムを開発した。 3.近リアルタイムでの二酸化炭素フラックス同化予測システムを構築した。 (1)これまでに、2009年までの海流データを入手し、それらを二酸化炭素フラックス予測に利用した。 (2)今回得られたフラックスデータは、温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)プロジェクトにおけるインバージョン実験に利用される。
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