2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07623
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Research Institution | Iwate Biotechnology Research Center |
Principal Investigator |
寺内 良平 Iwate Biotechnology Research Center, 生命科学研究部, 主席研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
OLI Muluneh Tamiru 財団法人岩手生物工学研究センター, 生命科学研究部, 外国人特別研究員
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Keywords | 遺伝学 / ゲノム / 植物 / 進化 / 育種学 |
Research Abstract |
イネ品種「PiNo4」と「カサラス」の交配で得られたF2集団、および「とりで」と「カサラス」の交配で得られたF2集団において、いもち病菌に対する反応が罹病性様(カサラス型)になる個体が1/4の率で分離した。そこで、ゲノム上に分布するDNAマーカーを利用して、連鎖するマーカーの探索を開始した。さらに、イネ品種「ひとめぼれ」にEMSによる突然変異処理を施した系統群計5000系統を対象として、抵抗性反応の変化した突然変異体を選抜した。「ひとめぼれ」に親和性および非親和性のいもち病菌レースを接種することにより、野生型系統では親和性(罹病性)反応の組み合わせである場合に、非親和性(抵抗性)を示すような突然変異体10系統、逆に、野生型系統では非親和性(抵抗性)反応の組み合わせである場合に、親和性(罹病性)を示すような突然変異体20系統を選抜した。現在これらの系統を、遠縁のイネ品種と交雑し、F2分離集団を育成し、突然変異遺伝子のマップベースドクローニングに向けて準備を進めている。さらに、突然変異系統の中から、形態が変異した系統を選び、原因遺伝子のマッピングを進めている。
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